川崎デジ式研究所 HOME 

デジ式とは、デジタル処理一般の意


■モバイルノートの研究

●PCG-C1XFを購入

ソニーのミニノートバイオ(PCG-C1XF)を購入。 ノートパソコンは本体だけを買えば、後は何も買い足さなくても、やっていけるオールインワンタイプがあるが、サイズはA4になり、3キロとかを超えると、持ち歩くのが、面倒になる。
小さいサイズ(B5)だと、今度はCD-ROMなどがついていなかったりする。
ミニノートサイズのバイオは、B5よりは小さいが、モニターの下を切られたような感じになる。
そのため、横長のノートとなり、携帯性はかなりよくなる。
重さは1キロジャストで、これなら常時携帯が可能。 バッテリーは2時間ぐらいしか持たない。 6時間以上持たせようと思うと、大型のバッテリーが必要になる。そのかわり、ノートがやや重くなり、出っ張った形になる。

CD-ROMがないと、アプリケーションをインストールできないので、結局買うことになる。携帯接続でインターネットにするにしても、携帯接続用のコードが必要で、これもCD-ROMからインストールしないと接続できない。
ノートパソコンを持ち歩くということは、パソコンを持ち歩くような感じで、仕事関係をほとんどパソコンでやっている僕としては、楽しい仕掛けを手に入れたことになる。

モバイルということで、携帯接続でインターネットに常時接続できるタイミングを得ることができるが、電話代が問題になるので、たまに覗く程度になる。出先でメールチェックや、ウェブチェックができるのは便利である。

このモバイルパソコンの目玉は、文字通り小さな目玉のカメラがついていることだろう。
ウェブ上でのデジカメとしてなら十分使える解像力がある。マニュアル式のピントもあるが、まったくの目測である。これはマクロ撮影用かと思える。解像力が低くても、ピントさえ来ていたら、写真らしく見える。
シャッターボタンが、キーボード側にあるのも新鮮で、ノートを置いたまま写せるので、そのまま三脚として使える。これは薄暗い場所でのスローシャッターでは重宝する。
HDが12ギガあるので、写した写真のストック場所には困らない。まさにモバイルカメラノートパソコンである。

小さなノートパソコンだが、キーボードは、比較的打ちやすい。店頭で、他のノートと打ち比べたのだが、他のノートよりも横幅が狭い割りには、スムーズに打てた。
ウインドウズ98が動くパソコンを持ち歩くのだから、重さも大きさも、コンパクトではないと常時携帯しにくい。その意味で、画面サイズを犠牲にしてでも、小さいほうが、好ましい。バッテリーの問題もあるので、出先で長時間、じっくりとパソコンに向かうわけにはいかないので、用が足せる程度で、十分である。

買った本体だけではさすがに他のことができないので、ナショナルのCD-ROMを買う。フロッピーはさすがに本体に付属している。バイオ専用CD-ROMもあるが、これはバイオ以外では使えない。将来新しいノート(CD-ROMなしの)を買ったとき、他メーカーのCD-ROMなら、流用できる。

●モバイル環境

据え置き型に比べ、モバイルノートパソコンは端末機以上の活躍が期待できる。
常に持ち歩くということは、データも常に手元にあるということだろうか。データベースを持ち歩いているようなものではあるが、実際には住所録やスケジュール程度だろう。
専門的なデータを必要としている人なら、それを持ち歩けるので実用性が高い。
外出先で、メールを受信し、返事を書くことができる。フルサイズのメーラーが使えるので、iモードの携帯電話よりも、受信しやすく打ちやすいだろう。
家のパソコンと、モバイルとのやり取りは、ディフォルトではフロッピー経由になるが、PCカードにメモリを乗せるほうが、簡単である。この記憶メモリは、デジカメで使われているのと同じなので、市販のアダプターに取り付ければ、フロッピー代わりに使える。
ノートパソコンは、電子手帳よりも大きく重い。しかし、フルサイズの98が動くため、普段家で使っているアプリケーションを起動させることができる。電子手帳では仕事はできないが、モバイルノートなら、可能となる。だが、せっかく喫茶店で一服しているときに、また仕事をするのか…となり、休む時間がなくなる。
喫茶店で仕事関係のアイデアとかを打ち出すには便利である。本物のノートと違い、書いた文字を、そのまま家でコピーできるため、家のパソコンに改めて打ち出す必要がなくなる。
しかし、家のパソコンとの連携プレーなどをしっかり把握しておかないと、ファイルやデータが分散する恐れもある。このあたりは単に二台のパソコンを使う環境に慣れている人なら、問題はないだろう。

書き分けとか使い分けは、個人の事情によるため、どのような使い方をしてもかまわない。自分の部屋で書くよりも、喫茶店で書いたほうが能率が上がることもある。モバイルノートは、部屋の中での移動だけではなく、外にまで持ち込めるので、動く書斎になり得る。

●モバイル実践

携帯電話を街中で使うことに関して、もう今では違和感を抱かなくなった。よくある光景としてある。ノートパソコンは、まだそこまで至らないのは、携帯電話に比べ、数が少なく、使う人も限られるためだろう。それでも、街中でノートを開けていても、さほど珍しい光景ではなくなったので、使う環境はよくなっている。

僕としては、あまり外出はしないが、喫茶店へはよく行く。そのため、使う場所はほとんど喫茶店になる。バッテリーは標準で2時間ぐらいなので、喫茶店で1時間起動させていても、問題はない。1時間以上喫茶店にいるのはまれだが、ノートを使い出すと、オーバーするか知れない。それは、喫茶店でも仕事ができてしまうからだ。

喫茶店で、1時間ほど使った後、部屋に戻り、すぐに充電する。大体使った時間と同じぐらいの充電時間が必要である。つまりこまめに充電しているため、近所の喫茶店で使う限り、大容量バッテリーの必要性は、まだ感じない。

喫茶店から、インターネットに接続し、メールのチェックや、自分のHP内での書き込みなどを確認する。接続時間は五分以内で、これなら、携帯電話代はそれほどかからないはずだ。外出先から、自分のHPが見られ、チャットとか伝言板に書き込めるので、外泊中でも留守にならなくてすむ。当然、HPの更新も可能である。

●記憶媒体

小さなボディーのモバイルには、フロッピードライブは内蔵されていない。データは、フロッピー経由で、家のパソコンとつながるものの、モバイル側で書き込むときは、フロッピーではなくハードディスクになるため、いちいちフロッピーにコピーする手間がある。
そこで、PCカードスロットルに、デジカメで使っているメモリをアダプター経由で差し込めば、フロッピーよりも高速な記憶媒体になる。これを家のパソコンで読む方法は、デジカメの普及で、カードリーダが出回っているので、それに差し込めばよい。
つまり、フロッピーと同じ使い方ができるため、データのやり取りは楽になる。デジカメを買えばおもけのように感じでついてくる8メガのメモリでも、文章だけなら、多すぎるほどだ。

●モバイルの醍醐味

外出先で暇ができたときなど、家のパソコン作業の続きができたりする。これは、文章メインの作業では簡単である。外出先で絵を書くとなると、ペンタブレットとかも持ち歩かないといけなくなるだろう。しかし、これは無謀なことではない。

デジカメつきのノートだと、その場で撮影し、その場で加工でき、漫画の下絵とかにもなる。取材ものだと、現場で原稿が書けてしまったりする。この使い方は、モバイルらしさが一番ある。

この文章も、実は外出先の喫茶店ですべて書いたものだ。それを家のパソコンで、HTMLファイルに貼り付けているだけである。外でパソコン作業ができるというのは、モバイルの醍醐味だろうか。