川崎フォトエッセイ  その31  路面電車    ←前 次→  ホーム


 路面電車の走る街は、のどかな雰囲気がある。それは路面電車のスピードと関係するのだろうか。それとも、道路の真ん中を堂々と走るためなのか。

 妙な言い方だが、地下鉄は横に走るエレベーターのような感じがする。密室を走っているので、何処をどう移動したのかがつかみにくい。やはり地上を走ってもらわないと、移動した気持ちになれないの。

 これもまた妙な言い方だが、路面電車には、アナログ的な要素がふんだんに詰まっている。前方のクルマが割り込んでくれば、電車といえどもブレーキをかけないといけないし、信号を無視した歩行者が横断しようとすれば、それなりの対応をしないといけない。

 さらに運転手は客の料金を確認しないといけない。ものすごく大変な情報が行き交っているのだ。

 機械でオート化された時代、路面電車を見ていると、ホッとするのは、機械でブラックボックス化されていない箇所が、よく見えるためかもしれない。