川崎フォトエッセイ  その67      ←前 次→  HOME


 僕は今まで同じ顔の人を見たことがない。似た人はいるが、瓜二つではない。

 同じ顔の人がいないのだから、この世には同じ人がいないわけで、よくもまあ、これだけ差ができるものだと感心する。

 個性的な行き方、とか、個性を大切に、とか言われているが、そんなことを強調しなくても、素のままでも十分個性的なのだ。もっと言えば、人というのは個性そのものなのだ。

 自分の写真を見ていると、昔の写真と比べて、別人のように変わっていることに気づく。十年前の顔と違っているのだ。

 同じ人でも違う顔になるのだから、大変な数の顔パターンの空きがあることになる。

 朝の顔と昼の顔と夜の顔でも違っている。まあその程度の違いは、慣用範囲内で、同一人物だと認定できるので、問題はない。

 しかし、一枚だけの顔写真で、御本人を推測することは危険だ。やはりナマを見ないと、その人はわからない。