川崎フォトエッセイ  その103  バス    ←前 次→  HOME


 いくら交通機関が発達しても、各町内に鉄道の駅があるわけではない。偶然その町内に駅があれば、便利なのだが、駅から遠いところに住んでいると、駅までの交通機関はバスに頼ることが多い。もちろんバスも毛細血管のように、全ての町内を繋いでいるわけではないが。

 電車とかの乗り方は、ある程度共通したルールがある。券売機で切符を買って、自動改札で通過するのが一般的だ。ところがバスになると、乗るときに運賃を払うシステムもある。知らないで乗ると、小銭を探しまくらないいけない。早く乗らないと後ろが支えるので、さらに焦ることになる。

 また、小銭がないとき、両替方法が、バスによって違っている。運転席の横にある運賃箱も、かなり複雑で、よく見ればわかるのだが、乗り慣れていないバスだと、戸惑ってしまう。このあたりのローカルな仕掛けは、毎日乗っている人にとってはなんでもないことである。

 それを戸惑う気持ちは、知らない町内に入り込んだときの違和感と似ている。