川崎フォトエッセイ  その112  夕焼け    ←前 次→  HOME


 夕日の写真と朝日の写真は、同じである。写した人は朝か夕かを覚えているので、間違うことはないが、写真だけを見せられた人は、どっちか迷うだろう。

 本物の朝焼け夕焼けは、それほど間違うようなことはない。眺めている時を把握しているからだ。

 一見、同じ構成でも、時間によって意味が違ってくる。それは生活の都合とかも含まれる。起床時間が夕方の人は、夕日を見て一日の始まりを感じるだろう。

 陽は西に沈み、東から昇る。自分の生活範囲内からなら、東西の区別は把握しやすい。建物や山の位置などで、方角が分かる。それでも、ビルや地下鉄からいきなり出ると、東西南北を見失いやすい。

 世の中が複雑になると、時間や方角という単純なことでも錯覚しやすくなる。同じような構成の場所が多いためだろうか。