川崎フォトエッセイ  その179  横断    ←前 次→  HOME


 急にできた道路がある。例えば新幹線に沿って作られた道路だ。新幹線そのものも、従来ある土地の上に、強引に作られているため、従来道路との繋がりがおかしいし、妙な角度で走っているため、交差角度が鋭利だったり鈍かったりする。

 路地も新幹線で切断され、その切り口が道路との危ない接触面となっている。そんな路地との接点に、いちいち信号を取り付けるわけにはいかない。そこで登場するのが「飛び出し注意」のキャラクタプレートである。

 犬や猫でも、滅多なことでは飛び出さない。車が通る道が危険なことを知っている。人間の子供も、親や学校で教えられて、横断の仕方を知っている。しかしそれより年齢の低い幼児になると、横断は非常に危険である。

 接触事故に到らなくても、どきっとする瞬間を、ドライバーも子供も体験する機会が多い。この怖さは、何だろう。