川崎フォトエッセイ  その252  土地印象    ←前 →次  HOME

 初めて行った土地は、その出入り口が、第一印象として残る。その出入り口の一つが駅だ。

 駅や駅前は、必ずしもその土地を表していない。全体の一部だし、全体から見ると、例外的な場所であるかもしれない。駅前から離れ、周囲を歩くと、やっと、その土地の様子が分かる。駅舎だけがモダンで、周囲は寂れている土地もあるのだ。

 それでも、短時間で歩ける場所は限られており、まだまだその土地を知ったとは言えないのだ。それでも、だいたいの輪郭は掴める。

 その土地へ、別に行かなくても、地名の印象は、何かの出来事で報道されることによっても、印象づけられる。

 土地だけではなく、対人関係も同じで、妙なイメージを与えてしまうと、誤解されたままになる。誤解するのは簡単だが、理解するのは容易ではない。