川崎フォトエッセイ  その263  グループ    ←前 →次  HOME

 僕らは何らかのグループに所属している。本人にその意識がなくても、外見上、そう見られることもある。しかも個人は、複数のグループに所蔵しており、グループ員とグループ名とが重なる場合もある。つまり、ある友人グループの中の一人と、別のグループに一緒に参加する場合とかである。

 もちろんグループに、名前はなくてもいい。ある目的を持ったグループならグループ名というよりサークル名のほうがふさわしくなる。まあ、名前のついている団体は、整理しやすい。

 友達同士なら「仲良しグループ」などのように、関係を表す名前がつくかもしれない。あえてそれ以上固有名を必要としないのは、必要性がないためだろう。

 接触する機会もない人と、同じグループとしてくくられる場合、それは、与えられた抽象的なグループとなる。本人の知らないうちに、特定グループのメンバーになっている場合もあり得る。