川崎フォトエッセイ  その352  茶店    ←前 →次  HOME

 時代劇とかを見ていると、茶店が出てくる。たいがいは街道筋にある。今は街道などなく、自動車が行き交っている。茶店にあたるのがドライブインかもしれない。

 ところが、ハイキングコースになっている道とかは、歩いてしか通れないため、休憩のための茶店が存在する。行き交う人はハイカーである。ハイカーは徒歩だが、江戸へ向かって旅しているわけではない。目的の多くは趣味の山歩きだろう。

 茶店に近い存在として喫茶店がある。これは町歩きで疲れたセールスマンとかが入り、休憩したりする。

 交通機関を利用しての移動なら疲れないはずだが、実際にはかなり疲労する。座ったままで移動できるのだから楽なようでいて、じっとしているのも疲れる原因になるのだ。

 今まで座りっぱなしできて、また喫茶店で座るとなると、あまり効果はないだろう。やはり茶店のように、歩き疲れて腰を下ろすほうが、わかりやすい。