川崎フォトエッセイ  その385  農道    ←前 →次  HOME

 景観がすっかり変わってしまい、従来の場所で本来のことをやろうとすると、妙な感じになることがある。

 やっている本人にとって、それが年中行事で、毎年やる作業でも、通りがかりの人が見ると、違和感を覚えるかもしれない。

 本人にとっては特別なことではないため、意識する必要はないのだが、他人の反応で、状況を把握できたりする。

 たとえば、農作業のための道具類を、農道に置いていても、不自然さはないが、農道がいつの間にか一般の人達が行き交う歩道になってしまった場合、ちょっと関係がおかしくなる。

 農家にとって、それはあくまでも農道なのだが、歩行者にとっては歩道でしかない。そのギャップは言うほどの隔たりはないものの、不自然さは多少残る。

 しかし、似たような現象を他でも体験しているだろうから、よくある光景として日常化されていくのだろう。