川崎フォトエッセイ  その467 並大抵       HOME

 自分にとっての物珍しさや新鮮さは、他人と共有できるものではないため、それは個人的な感情としてプライベート空間の中のドラマになってしまう。

 それを外に出した場合、共鳴してもらえないことが多い。自分と他人とは違うのだから、感情面も違うので当然ではあるものの、共通するものが見出せないわけではない。

 ただ、その場合、対象に対しての経験や、その日、その時の個人的状況などがフィルターとなるため、必ずしも一定の反応をするとは限らない。

 共鳴の仕方も、問い掛ける人によっても反応が異なるし、また、物言いやタイミングによっても違ってくる。ある相手といつも共鳴していたものでも、そうならないこともある。

 また、人は感じていることを、そのまま言葉や態度であらわすとは限らないため、ある対象に対しての感想を正確に引き出すことは並み大抵ではない。