川崎フォトエッセイ  その497  明暗疲労      HOME

 都会には明暗がある。文字通り明るい場所と暗い場所だ。これはただの照明の問題にすぎない。地下通路の照明と、太陽光をまともに受けている地上とでは、明暗差が違いすぎる。しかし、地下通路などは全くの暗闇ではなく、人が歩けるほどには明るいし、地下街などでは本が読めるほどの明るさ、つまり買い物ができるほどに明るい。それでも地上の明るさにはかなわない。

 夕暮れ時になると、逆に地下通路のほうが明るくなる。これは「街の灯」という感じで、地下街やビル内のほうが明るい。

 明暗比が始終変わると、変化の面白さはあるが、めまぐるしく変わると、落ち着きを失う。

 人の気持ちも明るくなったり暗くなったりする。都会人ほど、この頻度が高いように思えてしまう。それは街に出たときの、あの疲れ方と通じるものがあるようだ。

 別に大して運動はしていないのに、繁華街やターミナル付近を歩いているだけで、何となく疲労感を感じる。やはり変化しやすい場所だからだ。