川崎フォトエッセイ  その499  終日      HOME

 睡眠中は昼間のような意識は働かない。人の身体は24時間どころか、死ぬまで稼働しているが、眠ることによって一日一回意識は中断される。

 睡眠前の自分と起床したときの自分は同じものだが、意識の流れは違っている。昨夜すごい計画を立てていても、起きてみると単なる妄想に思えてしまい、実行不可能なこともある。

 睡眠で意識を中断させるメリットはここにある。別に全ての意識がフォーマットされるわけではないが、新たな気分で一日を始められる。もし終日起きている状態なら、覚醒しすぎで、とんでもない妄想を実行してしまうかもしれない。つまり睡眠は制御装置の役目を担っているようだ。

 何かをやっているときでも、それをやり続けるには集中力が必要だ。いくら面白いことでも長くやると飽きてくる。

 終日何かをやり続けるということは、非日常な状態かもしれない。