川崎フォトエッセイ  その535  花泥棒      HOME

 花を愛する人は心優しい人というイメージがある。しかし心は鬼でも花の好きな人もいるはずだ。これはペットの飼い主でも同じだ。

 ある行為があるイメージを生み、行為者の人柄と直結するような錯覚は日常の中でも多い。

 ある人が、そうではないが故に反対の行為に出ることもある。その屈折具合は通りがかりの人からは見えにくい。

 また、その道を愛するあまり、過剰な趣になることもある。そのあたりのバランスは、通りがかりの人間のほうが客観的に観察できるようだ。その中に入ってしまうと、理解してしまえるため、異様な行為でも納得してしまえるし、また不思議とは思えなくなる。

 事情を知らない人にも通じる表示というのがベースになるべきだが、感情面が加わると、気持ちが優先しがちである。