川崎フォトエッセイ  その537  変化しない      HOME

 変化しないものは安定している。しかし変化しないと今の時代に対応できなくなるため、生き方としては窮屈になる。

 懐かしさが一種の哀れみを誘うのは、変化していないことが原因かもしれない。

 街も人も変化し続けるため、任意の個人もその波に飲み込まれていく。変えないほうが安定度は高いが、変えないことでの未対応な事柄との遭遇による不快感を感じると、変化を余儀なくされる。それでもなお変えないとすれば、変化しないと言う変化を選んでいるのだろう。

 変化には外面と内面がある。何かが置き換わっただけの変化は、外面的である。内面的な変化は、これまで閉じていたものが出てきたり、未使用なものが現れたりすることだ。

 毎日同じ事ばかり繰り返し、変化のない日々を過ごしているような気分になることもある。変化のなさは立ち止まっているような感があり、世の中から置き去りにされているのではないかと考えてしまうのだ。