川崎フォトエッセイ  その564  ライフスタイル      HOME

 人は建物ではなく、建物の中に住んでいる。しかし、中での暮らしぶりが外観から想像できる。

 暮らしの場としての部屋には、暮らしに必要なものが配置されている。それらは生活に必要なものに限定すれば、どんな部屋でも似たようなものだろう。人が暮らす限り、共通するアイテムが存在し、そのバリエーションに違いがあるだけだ。

 暮らしよりも、暮らし方にこだわると、バリエーションはさらに増える。ライフスタイルを意識した部屋は、それなりの統一性が保たれているだろうし、そうでない暮らし方の人は、適当なものが適当に配置されているだろう。

 ライフスタイルは、一種の雰囲気であり、イメージである。その雰囲気が消滅しても人は生きていけるが、それがないと生き甲斐を見失うかもしれない。

 人が暮らすことの基本的なベースは変わらないのだが、生き方が違うのだ。