川崎フォトエッセイ  その651  花飾り      HOME

 はっきりとした商店街ではなく、商店が並んでいる通りがある。商店数が少なければ、それは商店街としての組織性はないだろう。例えば住宅地の中にある数軒の店が並んでいる場所なら、敢えて商店街とは名付けないはずだ。

 そこが住宅地か、商店街なのかが曖昧な場所もある。それを示すものとして花飾りや照明灯とかがある。そこにスピーカーを仕掛けて、音楽が流れていることもある。この種の通りは、商店街らしく見える。

 商店街は住宅街の通りと違い、そこを行き来することは客となり得るため、歩きやすい。

 花飾りなどは、商店街の人達がお金を出し合って購入し、設置したものだろう。それによって、その通りは「商店街」という結界が張られているようなもので、この結界は華やいでいる。

 この種の表示は、示されている意味が素直な形で直結しているだけに、安心感がある。