川崎フォトエッセイ  その744  専門家       HOME
 先へ進むほど、広い世界に出るのではなく、先細りし、もうそれ以上進めなくなうような、狭い世界に出ることがある。

 非常に難しい技術的な世界ではこの現象が起こりやすい。最初の頃は、アナログ的に、徐々にマスターできるが、ある段階から、断層があり、急激に難しくなる。

 その段階になると、もはや技術的なマニュアル化が難しくなり、習う方も教える方も苦労する。

 そこから先の展開は、超技術的な感じで、カンとかコツとかの世界になる。カンを働かせることや、コツを分かっていても、実際には実行しにくい。つまり身体や頭が自然にそれを見出している世界である。

 専門的になればなるほど追従できない。その先細りの世界をたどれる人は、やはり専門家という名前に値するようだ。

 そればかりをやっている人が、専門家ではなく、ある境地に達している人が、実質的な意味でのプロフェッショナルである。