川崎フォトエッセイ  その781  休憩       HOME

 今の時代を生きている場合、様々なイベントに取り囲まれており、まるで宿題を山積みにしたような精神状態になるのが常だ。

 休暇や休みそのものも、イベント化されており、追い立てられるような忙しさを感じることが多く「休む」という実感がわかないこともある。

 素朴な休みは、結局は睡眠しているときぐらいだろうか。

 スケジュール表に何も書かれていないよりも、予定がぎっしり記されているほうが活発でアクティブで、そして生き生きとしているように見える。やることが多いことはそれだけ豊かな暮らしをしているように見える。

 回し独楽(コマ)は常に回転していないと倒れてしまう。しかし、倒れた状態も独楽の姿である。

 ふと立ち止まり、座り込んで休憩している人を見ると、息抜きに外出し、その外出に疲れ、息を抜いている状態に可笑しさがある。