川崎フォトエッセイ  その847  群る       HOME

 人は群の中にいるほうが安心するのだろうか。

 群れることを嫌う人もいる。それは群れることでの不快感を味わった人かもしれない。それは誰しもが経験することだが、必要以上に群れることを嫌うことは少ないだろう。

 人は何らかの群の中で暮らしている。それなりに所属する群があるためだ。普通にこの世に生まれた人なら、家族という群の中で成長していく。その意味で群れることは最初から与えられているようなものだ。

 見知らぬ人々の中にあっても、群れることで一人だけでいることに対しての不安が緩和されることがある。群は防御になるためだ。

 群の中の一人を襲うのは襲う方としては群全体を敵にしないといけない。

 群の中に加わっていると、群の目的と同化できるため、とりあえずのポジションを得られる。

 群からはずれた人も、また違う群に参加できる。リーダーのいない群も多くあり、ある目的のために、一瞬だけ群れることもある。