川崎フォトエッセイ  その912  宗派       HOME

 信仰上の違いが争いの火種になることがある。宗教や宗派の違いは団体戦の恐ろしさと繋がる。

 日本には多くの寺院がある。お寺と神社がイケイケ状態になっていることもある。あるお寺の前を通っても、それは観光スポットであったり、葬式の時だけお世話になるお寺さんであったりする。

 仏像も、それは古美術品的な鑑賞の仕方で、眺めることが多い。自分の家にある仏壇の宗派と異なる寺院にも平気でお参りする。場合によっては家の宗派さえ分かっていないこともある。もっと言えば宗派の違いも分からないのではないか。

 宗派の違いはそれなりに出るのは葬式のときの段取りだ。

 月参りに来てくれるお坊さんが、病気の時、ピンチヒッターで来た別の宗派のお坊さんが、いつもと違うお経を唱えていても、家族も気にしないことがある。

 このあたりの「ええ加減さ」は平和だ。