川崎フォトエッセイ  その961  ネーミング       HOME

 ベタなネーミングは芸がないかわりに、非常に分かりやすい。元々名付けるのは、ある対象を分かりやすくするためである。

 ところが最近は、分かりにくいネーミングが多い。駅ビルに妙な愛称が付いていると、その言葉だけでは、そこが何処で、何なのかが分かりづらい。公共施設もそうだ。何らかの芸をしないと、手を抜いているように、思うのだろうか。

 言葉を知らないことは、非常に恥ずかしいこととされている。そのため、分かりにくいネーミングでも、言える人のほうが、言えない人よりも勝っているように見られてしまう。

 ただでさえ、覚えないといけない言葉が多い。だから、少しでも、その労を助けるためにも、新語でない言葉で、ネーミングして欲しいものだ。

 たとえば、駅前西商店街とかなら、駅の西にあることがすぐに分かる。「駅前」も「西」も「商店街」も、知っている言葉である。

 

 

川崎フォトエッセイ  その961  ネーミング       HOME