川崎フォトエッセイ  その983  寿命       HOME

 ある時代には新しかったものも、次々と、更に新しいものに、置き換えられていく。しかし、機能としては同じである。

 時代が移ろう姿は物を見ることで分かる。今、自分が使っている物に比べて古い物を見たとき、時の動きを感じる。

 かなり古い物でも、十分に機能し、問題なく使われているのを見ると、その物の寿命の長さを羨ましく思う。

 決して古くはない物でも、それに飽きてしまい、新しい物と入れ替えることがある。それは気分転換に過ぎないかもしれないが、その気持ちが起こるのは、この時代の気分にバージョンアップしたいためかもしれない。

 昔の物を懐かしむのは、そのシステムが風化してるためだろう。そのため真に迫って襲ってきたりはしない。

 古いものと新しいものがバトンタッチするタイミングは微妙だ。積極的にか、それとも仕方なくとかの理由は、推測しがたい。