川崎フォトエッセイ  その1017  見栄       HOME

 レールの上をタイヤで走る乗り物もある。これも鉄道だが、鉄の道と言う意味での鉄道だ。

 悪路ではゴムタイヤの破損がひどいため、鉄の道を走るほうが長持ちする。その場合、電車でも蒸気機関車でもなく、通常のトラックを、通常の鉄道車両に乗せて、走るようだ。

 レールだけが残った場合、そう言う走らせ方をしている国があるらしい。

 人は、必要なものなら、何とか工夫して作るものだ。この場合、外見や性能など気にしないで、実用性が優先される。形から入らないで、実用から入る感じだ。

 見てくれの悪さを気にする場合がある。さほど大した力はなくても、見栄えのある形を前面に出しているほうが威嚇になるからだ。

 見栄を先行させた場合でも、その見栄に追いつく向上心が発生することもあり、精神的志気を高めることもある。

 どちらが正しいと言うものではない。