川崎フォトエッセイ  その1041  インデックス       HOME

 アナログとデジタルを対比する気はないし、また、そう言う分け方自体がデジタル的なので、デジタル優位な発想になりやすい。言葉そのものがデジタル的なので、尚更だ。

 語りきれないものや、語る行為そのことが、逆にこじらすこともある。

 ジャンルを分けたり、階層化したりすることは、分かりやすく処理しやすいのだが、現実はまた別の所にある。

 しかし、何もなければ、現実を言い表しにくい。そのため、言葉とかで、現実の中にくくりつける。現実に対するインデックスだ。

 そのインデックスは現実を指しているのだが、現実そのものではない。だが、このインデックスが幅を利かせ、過大に、または過小に現実を取り扱ってしまうこともある。

 インデックスは、既にそれを作ったときに作為的ななのだ。

 その人にとっての現実は、他の人の現実とは異なる。そして共通の現実は、インデックスとして用意されているが、そのインデックスさえも、各自別個のものを使っていることも多い。