川崎フォトエッセイ  その1044  目立つ       HOME

 朱色は鮮やかだ。背景が緑や青だとさらに引き立つ。

 目立たない多くの人達が、一人の派手な人を目立たせるためだけに立っていることもある。

 目立たない人達は脇役かと言えばそうではなく、実際にはその人達の一人一人も主役なのだ。ただ、そこではその役をやっていないだけで、別の芝居ではこっそり主役を演じている。

 目立つものより、目立たないものの方が有利なことが多い。目立つ存在は矢面に立つ頻度も高く、対応しなければいけない事柄も多くなる。それだけ忙しい。

 自分が目立つ存在だと意識したときから、他人からの視線をかなり気にするはずだ。そして目立ち続けないと、自分らしくはないように感じるかもしれない。

 よいイメージが返ってくる目立ち方は気持ちはよいが、不快な目立ち方は目障り以外の何者でもない。

 

 

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