川崎フォトエッセイ  その1114  客寄せ       HOME

 看板絵は、身近なアートだ。それが宣伝のための広告であっても、アート性は同じだ。

 広告が、どの程度の効果があるのかは分かりにくい。何かを売るとか知らせるための宣伝なのだが、広告があるなしで、差がない場合は、広告主の見栄だけで、終わることもある。

 しかし、街頭や野外に、ぽつんと立っているアート看板は、なくなると、淋しくなるかもしれない。

 ビジュアル性の高い看板は街の彩りでもある。それは、街の人間臭さとも繋がる。そこに生々しく暮らす人々の活気のようなものを感じるからだ。

 客寄せ看板は、そこに客が潜在しないと、立てるだけ無駄だ。

 その種の看板があることは、その種の需要があり、その種の人達がいる場所なのだと感じ入ってしまう。