川崎フォトエッセイ  その1150  地道       HOME

 町中から、姿を消していくものの中に、地道がある。

 未舗装の道だ。舗装道とは車のための道路を指すことが多いが、昔の街道でも、ぬかるみが多い道は、石畳とかで舗装されていたようだ。

 人の手がそれほど入っていないものに、希少価値が生じるかもしれない。何もしていないことが、そのまま貴重な存在になるからだ。

 人があまり注目しないような存在は、最初から価値がないため、相手にされないまま残るのだろう。

 貴重という言葉も、価値という言葉も、社会的なところから見れば、捉え方が違ってくるだろう。

 誰も望んでいないようなことが、価値として存してしまうこともあるから不思議だ。

 共通する価値観が、あったとしても、個人の思惑で逆転することもある。