川崎フォトエッセイ  その1222 目論見      HOME

 めまぐるしく景観が変わる土地は、それだけの必要性があるのだろう。

 その必要性は、欲得がらみの動きが表に出るため、すぐにばれてしまう。

 欲得を含んでの目論見は、そこに強いエネルギーがあるため、強引なねじ込み方をする。

 それに関わる人々も、欲得には弱いため、大概のことは、その目的のため、許してしまう。

 人はそういう感じで生きているのだから、仕方はないのだが、他の人々と共有する場所で、それをやられると、近所迷惑となる。

 だが、その近所の人々も、何らかの欲望を持ち、似たようなことを他所でやっているかもしれない。

 枯れた風景は、もうそこには欲望を果たせるような土壌がない場所で、自然な成り行きで時代と共に生きている。

 しかし、枯れた風景そのものに価値を見いだし、何らかの仕掛けを加えようと目論んでいる人もいるだろう。