川崎フォトエッセイ  その1228 リアル空間      HOME

 空間は、現実の世界で体験する。

 それが現実であるという保証は、自分がそこにいることが明快なときだ。

 自分が少し身体をかがめると、空間の見え方も違ってくる。

 その空間が、自分の動きでめくられていく。しかし、バーチャルリアリティの空間でも、それは可能かもしれない。違うとすれば、目前にある何かに触れると、任意の手応えがあり、任意の匂いや感触が伝わることだろう。

 バーチャル映像や、バーチャル空間の嘘くささは、整然としているためだろうか。  絵に描いたような風景を嘘くさく思うのと同じで、絵にならないようなものが雑然と展開されていると、リアルに感じる。

 リアリズムは、表現するほどのことではないようなものも、書き込まれたときに発生するようだ。

 さらなるリアリズムとは、それが書かれたものであることを示すところまで、書き込んだものだろうか。