川崎フォトエッセイ  その1238 城      HOME

 古い建造物として寺社は全国至る所にある。それと同じような感じで城もある。

 だが、城の場合、既にその機能は終わっており、観光や地域のシンボルとして存続しているように思える。

 城には領主や城主がおり、その地方を統治する場所だったり、軍事的な砦だったりする。

 当然寺社も、その性質を持っていた時代もあっただろうが、今では宗教的な面がメインだ。

 今の城には権力者が住んでいるわけではないし、また、統治する拠点ではない。

 隣の城から、敵が攻めてくるわけではないので、城郭も必要ではない。

 その城がアクティブだった時代、庶民は天守閣に上るようなことはあり得なかった。本来の城の機能を失ったため、ぽつんと建っているだけなのだ。

 しかし、天守閣の象徴性は高い。今もその城に関わる子孫がいるだろう。