川崎フォトエッセイ  その1314 進退      HOME

 進退の爽やかな人がいる。進み方や引き際がスッキリとした人だ。

 スッキリとは、さっぱりとしていることだろうか。未練なく、すっと、そのポジションから去るのは、誰しもが惜しいと思う。

 しかし、どうにもならない状態で、態度を明確にしないといけないとき、妙なごまかしやトリックを使うと、進退の美しさがない。

 あるポジションから去ることは、断腸の思いであっても、去ってしまえば、スッキリするものだ。

 それこそ、腸内の悪いものを下す感じだ。

 その渦の中にいるからこそ、色々と考えてしまうのだが、そこから抜け出れば、何処に現実があったのかが分かるはずだ。

 綺麗さっぱりと捨て去っるような後ろ姿のよい人間は、復活もしやすい。

 全てを捨てて逃げ出すことで、展開が開けることもある。

 

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