川崎フォトエッセイ  その1321 繁華街      HOME

 多くの人が行き交う繁華街は気持ち的に躁状態になる。

 だが、人がまばらな繁華街は、沈んだ気持ち、不気味な気持ちになりやすい。

 人がそこにいて初めて成立する場がある。 繁華街的な仕掛けを作っても、そこに人が来なければ、場は成立しない。

 人が行き交う道筋で、人通りが多くても、店を利用する人が少ないこともある。

 繁盛し、華やかな場でないと、文字通りとなるが、繁華街とは言えない。

 何かの弾みで、偶然繁華街に迷い込んだとき、その喧噪さに驚くかもしれない。また、その雰囲気につられ、気持ちが高ぶることもあるだろう。

 その反対に、どうしても楽しい気分になりたくないこともあり、繁華街の躁状態が、逆に作用し、より、沈み込むこともある。

 本当に沈んでいる人は、繁華街などには行かないだろう。

 

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