川崎フォトエッセイ  その1356 要塞       HOME

 寺の建物は必要以上に大きい。

 また敷地も広く、ちょっとした城塞の機能も果たしている。

 その土地に城や砦のような軍事的敷地がない場合、寺がその代わりを果たしていたのだろうか。または、戦の時、利用されていたのだろう。

 戦になると、単にそれは物理的な建物となり、それだけのことで利用されるようだ。

 信長で有名な本能寺も、京都での宿泊所として利用されていた。当然、ある程度の防御力があり、護衛の兵も入れられる規模だったのだろう。

 お寺は駐屯地としてはよいかもしれないが、そこに籠もって戦うとなると、苦しいところがある。

 籠城して勝った城は、あまり聞かない。大阪城でさえ、一度勝ったのだが、次の戦いで燃やされている。

 籠もると言うことは、滅びることを覚悟することを意味しているのだろうか。

 城を枕に昼寝なら、歓迎なのだが。

 

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