川崎フォトエッセイ  その1459 皮一枚       HOME

 皮一枚で助かることがある。

 首の皮だけで繋がっていると言うたとえ話もあるが、それは言い過ぎだろう。

 繋がっていても生きてはいないだろう。

 しかし、ほとんどの機能を失っても、繋がりだけでも維持することが、大事な事柄もある。

 形だけの繋がりであっても、切れているよりもましかもしれない。

 年賀状だけの関係などもそれに似ている。ほとんど機能していない関係なのだが、切れていないことだけは分かる繋がりとして認識出来る。

 では、年賀状がなければ、繋がりは消えているのかと言えば、用事があれば、また繋がるだろう。

 だが、用事がほとんどなくなり、あとは年賀状だけの関係になると、お互いに生存確認としての繋がりとして続くだろう。

 

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