川崎フォトエッセイ  その1476 重み      HOME

 軽くて安い樹脂製の容器や道具を使い慣れると、自然素材のものが、重く高く感じられることがある。

 しかしプラスチック製バケツが似合わない場所もある。

 あまり安っぽいものでは、軽々しいイメージを与えるためだろうか。

 しかし、一度本物を手にすると、その手触りや巧みな作り方などから、機能以上のものを得ることが出来る。

 プラスチックは安っぽいのだが、そこに気楽さや、気安さがある。簡単に加工出来、大量生産も可能だということが分かっているためだろう。

 本物に似せた樹脂製を見ていると、軽々しい感じとなる。それは軽快ということではなく、安っぽいのだ。

 たまに木製のしっかりとしたテーブルなどを見ると、気持ちも本気になる。

 それは作る側と使う側との対決のようなものだ。