川崎フォトエッセイ  その1484 区切り      HOME

 内と外とを区切る方法がある。

 内と外とははっきり区切られているのだが、区切るものがなければ、区切られていることが分からない。

 建物の場合、建物そのものが区切りとなる。

 家の場合は、壁や座敷があるはずなので、外とは違うことが分かる。

 人は容易に区切られた場所には立ち入らない。その場所の様子が分からないと、心理的にも入りにくい。

 人の家でも入ろうと思えば、物理的には可能だ。そのため、ドアを閉め、鍵をかける。それでも鍵は開けることが出来るし、ドアは壊すことも出来る。この場合はよほどの覚悟がないと、その手段には出られないことだ。

 区切ることで閉ざしてしまうほうが安全なのだが、ソフトな区切り方で、お約束ごとでの区切りも可能だ。

 しかし、約束を守ってくれる人ばかりとは限らない。

 

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