川崎フォトエッセイ  その95  おばさん    ←前 次→  HOME


 おばさんは一人の時は大人しいが、二人以上集まると、別人のようになる。これはおじさんの集団よりも、おばさんの集団のほうが、そうなりやすいというだけの意味だが。

 それに、全てのおばさん団体がそうだというわけではない。

 駅のホームとかで、気楽に話しているのはおばさん同士の方が多い。おじさん同士は寡黙だ。やはり男女差があるように思う。おばさん同士は、知らない同士でも世間話をするが、おじさん同士はあまりしない。

 男のお喋りはみっともない、とかの意識がどこかにあるためだろうか。でも、お喋り好きなおじさんもいるわけで、性別や年代ではなく、単に個人的なことかもしれない。

 寡黙な男子でも、必要に迫られれば、お喋りに変身するだろう。ディフォルトよりも、後天的な事情が問題なのかもしれない。そして事情がなくなってしまうと、ディフォルトに戻るのだろうか。