川崎フォトエッセイ  その132  地図    ←前 次→  HOME


 地図で場所を確認しても、実際に行ってみると、感じがつかめず、迷子になってしまうことがある。

 駅から目的地までの位置関係は分かるが、降り立った駅で改札を抜けると、もう地図とは一致しない。これは、上から見ているのと、地上から見ているのとの違いだろう。駅にいることは分かるが、自分がどの方角を向いているのかがわかりにくい。ここで百八十度間違うと、最後まで迷うことになる。

 さらに地図では目印になるような場所も、現地では建物の陰に隠れて見えなかったりする。

 でも、一度現地を踏むと、頭の中で地図ができる。やはり現場を踏むと、距離感とかがはっきりする。その場合でも、電車や車よりも、徒歩のほうが、地図はより詳細になる。

 車窓風景を見ていて、実際にその場へ降り立つと、印象が違うこともある。見ているだけでは感じが分からないのかもしれない。