川崎フォトエッセイ  その185  天然色    ←前 →次  HOME


 色を塗ると趣が違ってくる。色にだまされるのだ。派手な色を塗れば派手な印象を与えるし、地味な場合はその逆だ。モロにベタベタなやり方である。
 人によって好きな色があることが面白い。色彩の持つ性質は、それなりに普遍性があるため、ある性格の人は、ある色を好むのは当然かもしれない。
 船にペンキで色を塗るのは、鉄板を守る意味とかもあるのだろう。それに船は町中をうろうろしないので、あまり人目を気にしなくてもいいため、思い切った色が塗れる。まあ、それも視認性を高める意味での実用性も含まれるのだろう。ゴムのタイヤまで色を塗ると、ちょっとやりすぎかもしれない。ある程度実用的でないと、お洒落としてのペイントになってしまうからだ。
 自然の色は神様が塗ってくれたものだろうか。いわゆる天然色である。自分の持つ地の色が強すぎると「天然」といわれたりする。