川崎フォトエッセイ  その186  バトミントン    ←前 →次  HOME

 バドミントンは正月にやる羽根つきと似た遊びなので、僕の子供時代の町内の路地裏でも普及した。

 狭い場所で遊ぶため、羽根が屋根に乗ってしまった。屋根瓦に乗ってる場合は、竿で落とせたが、下手をすると樋にはまる。するともうお手上げで、屋根に上らないと羽根は帰還しなかった。上がると空気が半分抜けたゴムボールとかも樋に挟まっていた。

 ゴムボール付きの羽根は、単なるゴムボールよりも、飛ばしたときの滞空時間が長いため、テニスよりも優雅だった。

 しかし、バドミントンはバレーボールと同じで、敵陣へ打ち込むとき、かなり過激になる。あまりきつい打ち込みをやると嫌われた。

 バトミントンのセットは玩具屋に売っていて、初詣の帰り道に買った記憶がある。面積の狭い羽子板よりも、バトミントンのラケットのほうが広いし、柔らかいので、子供達の間でも人気があったように思う。