川崎フォトエッセイ  その227  芝居小屋    ←前 →次  HOME


 芝居を見ると言えば、芝居小屋で観劇することを指す。昔は生(ナマ)がメインだったが、今ではテレビで芝居中継をやっているし、ビデオ化もされている。

 また芝居は、芝居小屋だけの話ではなく、芝居イコールドラマと解釈すれば、テレビドラマや劇映画の中にも入り込んでいる。

 芝居小屋の芝居をカメラで写すのではなく、スタジオやオープンセットの中で演じたものを写すようになると、芝居小屋は必要ではなくなる。

 さらに映画の施設ではない場所で、撮影するようになると、舞台となる背景は日常の中にも及んでくる。

 芝居小屋の舞台はとってつけたような約束事による仮想空間である。山があってもそれは絵に描いたものだ。現実とは違う。その安心感が、屋外ロケとかの映画になると、リアルになりすぎ、浮き世離れした観劇とは別物になる。リアルすぎると、逆にリアリティが見えてこないこともある。