川崎フォトエッセイ  その383  現実感度    ←前 →次  HOME

 現実のリアリティーは、想像しきれなかったものが、そこにあり、それを見たときに感じることが多い。

 僕らは現実の世界に生きているようでも、その現実とは違う個人的なバーチャルな線路を走っているようなときがある。その場合、ナマの現実がそこにあっても、そのレールから離れていると、視野に入っていてもそれほど感じたりはしない。

 感じる側としての僕にも感度があり、ものに対する感度や、感受できるものと、そうでないものとが含まれている。

 興味のあることや、それが必要なものに対しては、感度が上がるが、フィルターがかかりすぎて、ぼんやりと見ているときのリアルさとは違うリアルさで見てしまうことになる。

 僕にとって、この箇所はよく知っていると思い込んでいる事柄ほど、実は視線を突っ込みすぎて、本当のリアルとは違うものを見ていることもある。