川崎フォトエッセイ  その422 ガレージ       HOME

 見た目で、それが何なのかがわかっていても、使い方が持ち主にしかわからない物件がある。その場合、あえてそれを示すための表示が必要になる。そのとき一番単刀直入なのは言葉による表現方法になる。

 ある規範内の物件でも、あまり見かけないものは、断りを入れないと、誤解されやすい。例えばその物件がガレージである場合、その前に他のクルマが駐車していると、ガレージの持ち主は、その機能を損なわれることになる。そのため宣言のための表示が必要になる。

 看板文字がそうであるように、誰もがその情報を常に必要としているわけではない。自分とは関わりのないようなメッセージ文字を見ているとき、単なる風景の一部と化してしまう。

 しかし、派手で注目を引く看板類よりも、なにげなく表示されたもののほうが、景観として見る場合、深みを感じる。