川崎フォトエッセイ  その474 バス道       HOME

 最近はバス通りとか、バス道とか言わなくなってきたが、路線として存在している。それはレールのある線路ではないが、バス道で、バスだけが走っていたような時代なら、道路そのものがバス専用車線となっていたはずである。もっと昔なら馬車道がそれに当たるだろう。

 今は、普通の自動車道路を、他の車両と一緒に走っているため、時刻表通りに到着するとは限らない。場合によっては同じ行き先のバスが二台繋がって走っていることもある。

 バス停は、電車で言えば駅だが、標識が一本だけ立っているだけのところもある。それを見ていると、心細くなってくる。プラットホームのようなものがないため、バス停そのものの存在さえわかりにくい。
 都心部の路線バスは地下鉄よりも複雑で、何処をどう通って何処へ行くのかさえわかりにくい。

 長距離も走れば、町内の毛細血管のような道路もくねくね走る。道さえあれば路線ができるので、道路の影響を受けやすい乗り物だ。