川崎フォトエッセイ  その475 想いの目標       HOME

「こんな家に住んでみたい」と、以前思っていた時期から数十年経過すると、その様式の建物が時代から取り残されたような存在になってしまい、「想いの目標」がずれてしまうことがある。

 現時点で想像している将来、そして未来は、来てみないとわからない。それだからこそ予測を働かせるのだが、実際には想像と現実とは違っている。仮に予測したとおりの未来が来ていたとしても、気が変わってしまい、それほどの価値ではなくなっていることもある。

 時代と共に生き物のように変わる環境があり、意志もそれに合わせて相場が立つ。しかし、時代とはあまり関係のない「島状態」の領域もあり、風化しないで数十年後も鮮度を保っているネタもある。それは、時代や精神的な物の影響を受けないような事柄だろう。

 僕も時代も変化していく、それを読んだ上での将来や未来は、読み切れるものではない。