川崎フォトエッセイ  その663  友達      HOME

「友達」という言葉がある限り、それを言い表している現象があるのだろう。共に何かをしている人との関係が友達だろうか。そうなると範囲はかなり広くなる。

「友達」からは「友情」が発生する。または、友情が先に来て、その後「友達」として認識するのだろうか。

 何かを共にしながら、情が通い合った関係でも、かなり範囲が広い。「友情で結ばれた関係」となると、かなり狭まり、その概念での知人はいない人も出てくる。

 友達に纏わる人間関係は曖昧である。関係や関わり方も曖昧で、その質も曖昧だ。しかし、これが友達という関係の気楽さなのだろう。

「友達が一人もいない」という状況は、友達に対する理解の仕方にもある。つまり解釈の仕方で、多数の友達に囲まれている人でも、一人もいないことになりかねない。

 人は友達がいなくても生きていける。これは事実である。しかし、人は結局のところ一人であると言うことではない。