川崎フォトエッセイ  その700  まやかし      HOME

 技術的な進歩で、アートの表現方法も変化していくが、原型となっているものは、同じではないかと思ってしまう。

 原始時代の技術だけを与えて、現代人に何かを作らせると、レベル的には、原始時代とあまり変わらないアートになるような気がする。

 これは道具の進歩で、アートが変わっただけで、道具によってアートも変わると言うことになる。

 道具類や装飾類を取り払ってしまえば、地金のようなものが残る。この地金は太古のものと、ほとんど変わっていないと思える。

 地金らしいアートに触れたとき、ホッとしてしまうのは、技術や道具に驚かされないで、純粋に地金に触れられるためだろう。

 表現はまやかしである。それが次々に新しいまやかし方が生まれるだけで、基本的なものは、何も変化していないように思えてならない。