川崎フォトエッセイ  その712  隠し事       HOME

 人の手によって隠されているものは、それなりの理由がある。誰でも思い当たる理由もあれば「なぜ隠す理由がある」と、思える理由もある。

 隠していること自体を隠してしまうと、何を隠しているのかが分からないため、隠されたもに対しての詮索もない。

 隠すから見たいと思うことがあり、その場合、純粋に必要性のある動機ではなく、単なる好奇心となりやすい。

 隠し事は隠しきれるものではないが、詮索のメスが入らなければ、無事なことが多い。しかし、隠し事の多くは秘密にしないといけないほど重要な事柄で、意外な事実が発見されやすい。

 隠し事のネタが、どうでもいいような事柄の場合、隠し事にしていたことが恥ずかしいときもある。

 人が何かを意識的に隠すのは、そのほうが便利で快適なためだ。