川崎フォトエッセイ  その723  道連れ       HOME

 同じ町内でも、クルマや自転車で移動するよりも、徒歩のほうが道連れが出来やすい。この関係は、見知った人ばかりで発生するとは限らない。

 その道で、よく出会う人がいて、その道中までの会話だけの関係もある。互いに何処から来ているかとか、名乗り合っているかもしれないが、それ以上深い関係にならないことも多い。

 道連れは重宝である。一人よりも安全なこともあるし、ただ歩くだけの退屈さから解放される。

 道連れ人との会話は、世間話が多いかもしれない。通り道の話や、目的地が買い物なら、店の話とかだ。

 この種の出会いは、減ってきている。話し相手になるような道連れと遭遇しなかったり、移動手段が違ったりするからだ。

 しかし、ネット上でのチャットで、その種の雰囲気が復活している。個人や家族の城を守りすぎ、リアルでの外部との気楽な接触が希薄になったためだろうか。